2020/12/24

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刊行物のお知らせ


本研究会の成果刊行物を出版いたしましたので、下記のとおり、お知らせいたします。

木俣元一・松井裕美編『古典主義再考I 西洋美術史における〈古典〉の創出』中央公論美術出版社(2020年12月)

松井裕美・木俣元一編『古典主義再考II 前衛美術と〈古典〉』中央公論美術出版社(2020年12月)


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目次は下記の通り。


第1巻

木俣元一・松井裕美「〈古典的なるもの〉の射程」

第一部 古代・中世における起源と原型の創出

芳賀京子「古代ギリシャ・ローマ彫刻における「古典」」

川本悠紀子「ウィトルウィウスの「建築書」の古代ローマにおける受容」

奈良澤由美「初期中世美術における「古代」、「古典」、「擬古」-ガリアの柱頭を中心とする事例からの考察」

木俣元一「ゴシック建築における円柱と古典主義」

谷古宇尚「ナポリ・アンジュー家の芸術と「古典主義」」

第二部 ルネサンスにおける規範と逸脱

小佐野重利「ルネサンスにおける「古代」の記憶から「古典主義」創出へ」

岡北一孝「古典主義者アルベルティ再考-マラテスタ神殿の凱旋門モチーフの意図とその受容」

伊藤拓馬「ルネサンス期の古典概念とラファエッロ初期様式の形成-「オッディ祭壇画」におけるペルジーノ、ピントリッキオとの関係とヴァザーリ『美術家列伝』の記述」 

第三部 近世・近代における美術教育と科学としての古典主義

栗田秀法「王立絵画彫刻アカデミーと古代彫刻-エートスとパトスをめぐって」

佐藤直樹「ヴィンケルマンの古代受容とドイツ古典主義の形成」

三浦篤「19世紀フランス絵画における古代美術の受容-アカデミズム、ヴィッラ・メディチ、そして前衛へ」

松井裕美「フランス前衛彫刻への軌跡と古代美術との対話」


第2巻

松井裕美「20世紀美術史における〈古典〉の複数性」

第一部 モダニズムと〈古典主義〉

デイヴィッド・コッティントン「バック・トゥ・ザ・フューチャー?-前衛、古典主義と〈後衛〉の概念」(翻訳:請田義人)

久保昭博「前衛と古典主義回顧-モデルニテのパラドックス?」

河本真理「前衛/古典主義/プリミティヴィズム-両大戦間期の美術の問題をめぐって」

吉澤英樹「文化相対主義の時代におけるローカルなモダニズムとしての古典の所在-ポール・モラン『ルイスとイレーヌ』(1924年)を読む」

第二部 起源の創出と涜神

池野絢子「カルロ・カッラとイタリアにおける秩序回帰の始まり 」

鈴木雅雄「水瓶とカスタネット-ピカビアのアングル贋作をめぐって」

木水千里「シュルレアリスムと古典主義」

飛嶋隆信「両大戦間期のフランス芸術における「伝統」と「危機」-ヴァルデマール・ジョルジュの批評の変遷」